最近読んだ本

久しぶりに本の紹介をしようと思います。
よく本を読みますが、最近読んだ中で印象深かった４冊を紹介します。

『ツリーハウス』　角田光代


新宿で中華料理店を営む家族。祖父が亡くなるところから話が始まる。
一堂に顔を揃えた家族だが、どこか不安定さを感じていた孫が、家族のルーツを知るために祖母と旅行に行く。
行き先は中国。旧満州で祖父と祖母の人生が始まったのだ。

戦中、戦後、高度成長期、そして現代。
それぞれの時代をうまくからませて話が進んでいく。
とにかくすごく面白かった。まさに大作です。
今年読んだ本の中ではナンバー１です。

『砂の王国』　萩原浩


証券会社をリストラされ、ホームレスまで身を落とした男。
男は公園で美形のホームレスと怪しい辻占い師に出会う。
そして、この二人を引き入れて、宗教団体を立ち上げる。
面白いように信者が増え、計画は大成功…と思えたのだが。。。

宗教って、こんな簡単に出来ちゃうんだな～。そして信者ってすぐに増えるのね～、と感心しながら読みました。フィクションだけど、実際もこんなものかも。
人を騙すアイデアをいろいろ考えるのに、どこか悪になりきれない主人公。
成功をおさめるほど満たされない心。
上下巻ですが、２日で読んじゃいました。読みやすくて面白い。私的には、明日の記憶以来のヒットです。

『悪の教典』　貴志祐介


生徒からも保護者からも人気のある好青年の教師。
しかしその本性は、平気で人を殺す悪魔のような殺人鬼だった。

前半は面白かったんです。
だんだん教師の悪の部分が出てきて、ぞくぞくしながら読んだのですが、後半がちょっと。。。
殺して殺して殺しまくる描写がグロくて、怖かった～。
そういうサイコ物が好きな方にはお勧めですよ。
ただ、人がたくさん死ぬ割には、ラストの後味は悪くなかったですね。
映画になったら間違いなくＲ指定だろうな。。。

『偉大なるしゅららぼん』　万城目学


琵琶湖のほとりに暮らす日出家は、不思議な力を持っていた。高校生の日出涼介は力をコントロールする修行のため、日出家本家にやってくる。
従兄弟の淡十郎、ライバルの棗などと、ちょっと変わった高校生活を送る涼介は、やがて力をめぐる大きな争いに巻き込まれていく。

しゅららぼんって何？気になりますよね～
相変わらず、変な話を書きますね、この人は。
変だけど、すごく面白いんですよ。ところどころで謎の言葉が出てきて、徐々に謎が解けていく感じは好きですね～。
キャラもそれぞれユニークで面白いし、学園青春物として読んでも面白い。
湖って神秘ですね～。霞ヶ浦は…あまり神秘じゃないですが。。。

読書の秋ですからね、もっともっと本を読みたいのですが、最近仕事が忙しくて…
あっっ！！仕事中に読んでること、ばれちゃいました？

コメント 4

お、おじゃうさん。みんなハードカバーの新刊やないけ！　なんちゅうぜいたくしてはんのや。。。うらやましいの。
読みたい本ばっかりなんやけど、ブックオフで値が下がるまで、わいは何年でも辛抱強く待ちます。
しかし、究極の節約生活って、どこへいったん？
by 川越敏司 (2011-10-18 06:35) 

＜川越さん＞
ハハ＾＾川越さん、これは全部図書館で借りた本ですよ。
私、本は借りる主義で買わないんです。
１Ｑ８４以来買ってないですね＾＾
「ちはやふる」も、娘に買わせてるんです。新刊出たみたいよ、とか言って（笑）

図書館はいいですよ。リクエストすると、本を買ってくれるんです。
人気の作家さんの新刊は、１年後に読むことになりますが。
by リンさん (2011-10-18 18:22) 

そうなんですか～バーコードとか、見えないけどなあ。。。

図書館に行くのは大好きなんです。わぁ～こんな本もあるんだ！って、ときめいてしまいます。でも、何で借りていった本は読まないんだろう。。。不思議ですね。でも、なんとか、かよ湖さんの絵本は読んだんですよ。

再来年、娘が都会の大学に行くようになったら、新刊はおろか、古本も買えないほど節約しないといけないかもです。そのときこそ、図書館さまさまにお世話になるかもしれませんね。

あと、密かに狙っているのは、新聞の書評委員。ただで本を送ってもらえますからね。

by 川越敏司 (2011-10-18 19:15) 

＜川越さん＞
バーコードは裏に貼ってありますよ。

そうですか。かよ湖さんの本ありましたか。
こちらは田舎の図書館なので、品ぞろえはあんまり良くないです。
かよ湖さんの本は探したけどなかったです。

図書館だと、読んだ本がハズレでも、損しないからいいですね＾＾
by リンさん (2011-10-21 22:51)