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素晴らしき世界 [映画]

いい映画を観ました。

『素晴らしき世界』

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人生のほとんどを刑務所で過ごしてきた三上(役所広司)。
殺人の刑期を終えて、今度こそまともな人生を送りたいと願う。
二度とやくざには戻りたくないと再生を誓っても就職は決まらない。
心優しくまっすぐな三上に、この世界はとても生きにくい。
世間の冷たさと、彼を見守る温かい人たちとの交流に、泣いたり、ちょっと笑ったり。

本当に素晴らしい映画で、見終わった後しばらく余韻に浸ってしまいました。
映画館で観てよかった。
家で観たらここまで感動しないと思うから。(集中力の問題?)

役所広司さんの演技は、本当に引き込まれますね。
人懐っこい笑顔を見せたかと思えば、キレると止まらいほど狂暴になる。
全てが凄い。

三上を取材するテレビ局のディレクター役の仲野太賀もよかった。
何を演じても上手ですね。太賀くん。
この二人の交流がすごく良かった。

原作は「身分帳」という小説だそうです。
実在の人物がモデルになっているとか。
タイトルを「素晴らしき世界」にしたのは、もしかして皮肉なの?
この世界って、素晴らしい? それとも辛い?
ちょっと考えてしまう映画でした。

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パラサイト 半地下の家族 [映画]

話題の韓国映画「パラサイト 半地下の家族」を観ました。

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アパートの半地下で暮らす貧しい家族。
仕事はなく、子供は大学にも行けない。
ある日、長男の友人が、大富豪の娘の家庭教師の話を持ってくる。
大学生になりすまし、豪邸の家庭教師になる長男。
そして嘘と巧みな話術で、妹、父母を豪邸に引き入れる。

家族全員が大富豪に取り入って寄生していく様が見事。
テンポが良くて展開が素晴らしく、どんどん引き込まれました。
光が差し込む豪邸の大きな窓と、半分が道路よりも下の小さな窓。
格差社会を現したそんな対比もよかったです。
だけど決して富裕層を悪く描いてはいません。
むしろ私などは、豪邸の家族に同情しちゃったくらいです。

いろいろな問題を定義しているけれど、暗いばかりではなく、コミカルな場面も割とありました。
衝撃的な映画でしたが、これは本当に面白かったです。
観る価値ありです。

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男はつらいよ [映画]

パパが抽選に当たって、試写会に行ってきました。

『男はつらいよ おかえり寅さん』

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ご存知、男はつらいよの最新作。
あれから22年。おいちゃんも、おばちゃんも、タコ社長もいません。
だけど寅さんは、生きているという設定のようです。
もっとも寅さんは、たまにしか柴又に帰ってこなかったので、寅さんがいない日常も普通に成立するのです。
今では携帯もあるし、連絡がつかないなんて稀ですが、それを言っちゃあおしめえよ(笑)

今回の映画は、寅さんの甥の満男(吉岡秀隆)と、その初恋の相手イズミ(後藤久美子)の再開を軸に進んでいきます。
満男はなんと、小説家になっています。
シリーズを観た方なら知っていると思いますが、とてもかわいい恋をしていたふたり。
今では別々の道を歩んでいるけれど、ひょんなことから再開します。

寅さんは、満男やさくら(倍賞千恵子)やひろし(前田吟)らがふとしたきっかけで思い出すという形で映像が流れます。
単なる総集編的なものではなく、昔の映像と現代がいいバランスで絡み合っています。
だけどやっぱりみんな年を取ったな~。22年ですもの。当たり前。
観ている私もそれだけ年を重ねているということです。

以前の寅さんシリーズほど笑える個所はなかったけれど、みんなが寅さんを愛していて、優しい映画でした。
もう一作くらい作ってもらいたい。
公開は、12月27日です。

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映画月間 [映画]

10月は太極拳三昧の日々でした。
11月からは水曜日の特訓がないので、映画月間にしようかと・・・
で、さっそく2本の映画を観ました。

1、『ジョーカー』

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ご存知バッドマンの悪役ジョーカーの物語。
評判がいいので観てきました。

コメディアンを目指す大道芸人のアーサー。
仕事とは裏腹に、精神を病み暗い日々を送るアーサー。
理不尽な社会と、差別による暴動が横行する街。
仕事を失い、辛い生い立ちを知った彼は、狂気に目覚めていく。

すごい映画でした。
評判通り、ジョーカー役のホアキン・フェニックスの演技がすごい。
これまで知らなかったけど。一見ただのおじさんみたいだったけど。
人の狂気って、こんなふうに目覚めていくのかなって思ったり、悪にはそれなりの背景があるのだなと思ったり。(それを肯定しちゃったら、悪人ばかりになっちゃうけどね)
暗くて悲しくて怖い映画でしたが、観る価値ありです。
R指定だから覚悟はしていましたが、目を覆うような残虐なシーンもありました。
そのあたりは覚悟して観てください。

2、『マチネの終わりに』

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ガラッと変わって、こちらは大人の恋愛映画。
原作がすごく良かったので、観てきました。

ギタリストの蒔野(福山雅治)とジャーナリストの洋子(石田ゆり子)
最初の出会いで強烈に惹かれ合うふたり。
互いを強く想いながらも、様々な障害に引き裂かれる。
切なくて美しいラブストーリー。

原作を読んだとき、思いました。
これって、大人の少女漫画だな、と。
好き同志なのに、すれ違ったりライバルに邪魔されたり。
それが映画では、すごく切ない大人の物語に仕上がっていました。
単なる恋愛ものではなく、人生の岐路に立った40代男女の苦悩が上手く描かれていました。
パリやニューヨークの街並みに、素敵な音楽。
ギターの響きって、やっぱりいいな。
サントラ買ってみたいと、久々に思いました。
配役もピッタリでした。

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スランプに悩むギタリスト

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テロに巻き込まれるジャーナリスト

素敵な映画でした。
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アルキメデスの対戦 [映画]

8月14日、映画「アルキメデスの対戦」を観てきました。

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戦争映画はあまり好きじゃないのですが、評判いいし、菅田将暉だし、レディースデーだし、思い切って観に行きました。

冒頭の激しい戦闘シーンは、目を覆いたくなりましたが、そういうシーンは冒頭だけ。
しかもこのシーンは、とても重要だということが最後まで観るとわかります。
時代は昭和8年、日本が戦争へと向かう中、巨大戦艦を造る計画を阻止しようと奮闘するひとりの数学者。それが菅田将暉!

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天才的な頭脳の持ち主、なんでも計らなければ気が済まない変わり者。
天才かつ変人を、見事に演じていました。
残念ながら日本は戦争への道を進んでしまいますが、そのあたりの葛藤もよく描けています。
他に、舘ひろし、柄本佑、浜辺美波、田中泯など、キャスト全てが生きていました。
もちろんストーリーも文句なし。
すごくおもしろかったです。

おススメです。気になった方はぜひ!

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アラジン [映画]

映画『アラジン』を観てきました。

さほど観たかったわけでもなかったのですが、ディズニーオタクの娘の付き合いで、
というか、スポンサー(笑)

だけど映画はすごく面白かった。
正直「アニメでよくない?」と思っていました。
だけどあの世界観を全く崩さず、新しいエピソードやキャラクターを織り交ぜて、さらによくなっていました。

ウイルスミスのジーニーは、とても評判がいいですね。
アニメよりも人間味があって、私もこっちの方が好きでした。
アラジンもよかった。ピッタリでした。
軽快な身のこなしも好きだな。
だけどあの俳優さん(メナ・マスード)の素の写真見たら、イメージ全然違った^^

吹き替え版で見たのですが、なかなかよかったです。
特にジャスミン役の木下晴香さん、存じ上げなかったけど、歌も演技も上手でした。
楽しかったです。


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サッカー選手より先にボールを触るネコ(笑)

うちのレイちゃんは、すごく甘えん坊です。
朝はずっと私のそばを離れず、肩に乗ってきます。
降ろしても降ろしても乗ります。
仕方がないので、肩にネコを乗せて家事をしています。
まるでアラジンの相棒、サルのアブーみたい。
私がピンチの時は、アブーのように助けてね(笑)

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グリーンブック [映画]

映画「グリーンブック」を観ました。

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1962年、職を失ったトニーは、黒人ピアニストDr,シャーリーの運転手兼用心棒として雇われる。
ふたりは、人種差別が色濃く残るアメリカ南部への演奏ツアーの旅に出る。
さまざまな差別を受けながら、友情を深めていくふたりの物語。

本当にいい映画でした。
アカデミー賞にふさわしい、素晴らしい映画でした。
ここまでではないにしろ、今でも差別は無くならない。
考えさせられる映画でした。
ただ重いだけではなく、ガサツなトニーときれい好きで常識人のシャーリーとの掛け合いは楽しく、最初から最後までとても楽しめました。
愛妻家のトニーが旅先で書く手紙も、いいアクセントになっています。
ぜひぜひ、多くの人に観て欲しい映画です。

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8月に観た映画 [映画]

9月になりました。
8がつはいろいろあって、本当に長く感じました。
娘が体調を崩したり、仕事が忙しかったりで、あまり余裕がなかったような…。

とか言いながら、8月は映画を3本観ました。(余裕あるじゃん)
全部面白かったので、紹介します。

1、『ミッション:インポッシブル フォールアウト』

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このシリーズは全部観ているので、今回も当然のように観に行きました。
実は、あまり期待していなかった。
なぜなら今回は、アクションシーンを先に撮って、それに合わせてあとからストーリーを作ったというのです。
何だかアクション重視で中身がないのかな、なんて思っていました。
しかし、観たらすごく面白かった。
アクションはもちろん、ストーリーもしっかりしてて、やっぱり期待は裏切らないな。
さすがトム・クルーズ!
ただ、吹替で見ちゃったけど、字幕の方がよかったかな、今回は。。。

2、『銀魂2 掟は破るためにこそある』

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大ヒットした「銀魂」からわずか1年で「銀魂2」を作り、しかもこれだけの豪華キャストを揃えてしまうなんて、福田監督、何者?
とにかく面白かった!
前半はここまでやる?ってほどのギャグ満載で、すごく笑った。
だけど後半はしっかりした人間ドラマや本格的な殺陣。
そのバランスが絶妙ですね。
今回は真選組の話がメインだったので、土方役の柳楽優弥と沖田役の吉沢亮がよかった。
あとは伊東鴨太郎訳の三浦春馬。イメージあってたな。

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なかなかカッコよかった。
ただ、今回は高杉の出番が少なかったのが残念でした。
銀魂3が出来たら、たくさん出てほしいな。福田監督、お願いします。

3、『カメラを止めるな』

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すごく話題になっていますね。この映画。
製作費300万、無名の役者、新人監督。
それでこんなに面白い映画が作れるなんて。
とにかく本当に面白かったです。
今年の映画ベスト3に入るんじゃないかな。
どこがどう面白いかは、書けません。ネタバレになるので。
どんな映画なの? と聞かれても説明しずらい。
とにかく観てない人は観てほしい。
本当に面白かったです。

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海月姫 [映画]

お正月も、あっという間に4日です。
今年のお正月は、一度食事に行ったのとアウトレットにお出かけしたくらいでした。
のんびりしたお正月でした。

家にいる時間が多かったので、アマゾンプライムで映画を見ました。
ずっと前から見たかった映画です。

能年玲奈主演 『海月姫』

◇クラゲオタクの月海(つきみ)は、男とイケてる女の子が大の苦手。
男を必要としない人生を目指し、オタク女子たちと共に、天水館で暮らしている。
そんな時に知り合ったのは、美しすぎる女装男子の蔵之介(菅田将暉)
女装していても、中身や言葉遣いは立派な男子。
蔵之介の登場により、オタク女子たちが少しずつ変わっていく。

とにかく、菅田将暉君の女装姿が完璧すぎて、それだけでも見る価値充分の映画です。
楽しくてはじけていて可愛くて、すごく面白かったです。
そして能年ちゃん以外のオタク女子たちは、名のある女優だったりするのですが、エンドロールで名前を見るまで、誰だかさっぱりわからない。
こんな映画は珍しいですね。

能年玲奈の存在感は、やはりすごい。
もったいないです。はやくドラマに復帰してほしいです。
そして何より一番の見どころは菅田将暉。ますますファンになりました。
気になった方はぜひ。

明日から仕事です。
今年もよろしくお願いします。


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22年目の告白 [映画]

映画「22年目の告白」を観ました。

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1995年に起きた、5人の連続殺人事件。
あと一歩のところで犯人を逃がした担当刑事の牧村(伊藤英明)は、犯人を追い続けるが、7年前に時効を迎えてしまう。
そして事件から22年目、突然犯人を名乗る曾根崎(藤原竜也)が現れ、告白本を出版する。
本はベストセラーになり、曾根崎は時の人となる。

面白かったです。
予想を超えた面白さでした。
中盤からラストにかけて、「ギョギョ!!」の連続。
よくできた映画でした。おススメです。