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森に眠る魚・静人日記 [本]

おめでとう!金メダル[ぴかぴか(新しい)]
朝から高橋大輔クンに魅了されて、いい1日がおくれました[黒ハート]

さて、いい気分で、最近読んだ本の紹介などをしてみようかと思います。

『森に眠る魚』角田光代
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育児を通じて知り合った5人の女。
価値観も性格も違う5人だが、いわゆるママ友としての付き合いを始める。
最初は楽しく過ごす彼女たちだが、次第にその関係がぎくしゃくし始める。
「私だけが疎外されている」と思い込む女。
「みんなどうして私にばかり依存するの?」と、その付き合いに疲れる女。
セレブの付き合いに合わせるために、借金をする女。
そしてお受験が、その関係を更に悪化させる。

 このお話の設定が、1996年から2000年までなんですね。
その頃って、ちょうど私が子供を産んだ時期と重なるので、余計に興味深く読みました。
私はこの5人の中で誰に近いかな~と考えてみたけど、思いつきませんでした。
思えば子供が小さいときから働いていたから、ママ友とお茶したりってあまりしなかったんですよね。
ちょっと羨ましいな…と思ってましたけどね。

ともすれば犯罪にもなりかねない、こわ~い関係。
「わかるわかる!」って言う方、ぜひ読んでみてください。

余談ですが、角田光代さんの『8日目の蝉』がNHKでドラマ化されます。
これは、子供が産めない女が赤ちゃんを誘拐して、逃亡しながら自分の子供として育てる話です。
すごく面白かったです。こちらもチェック[手(チョキ)]

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そしてもう1冊

『静人日記』天童荒太
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直木賞を獲った『悼む人』の主人公・静人の日記を1冊にまとめたものです。
架空の人物なのに、本当にいるのでは?と思ってしまいます。
ここに出てくる事件や事故も、実際あったことではないかと錯覚してしまいます。

とにかく人が死ぬ話がたくさん出てくるので、嫌がる人もいると思います。
だけど静人は、その人がどれだけ愛されていたか、幸せだったひと時はあったのかを尋ねて、悼むのです。
ようするにそこには、深い愛があるんですね。

最近のニュースで、ゴミ箱に入れられて殺されてしまった2歳の子供がいましたよね。
静人だったら、この子をどんな風に悼むのだろう、と考えました。

親から愛されなかった子供。それでもきっと、愛された日々が少なからずあるはず。
静人は言うはずです。
「誰からも愛されずに死んでいくのは悲しすぎるから、
幸せだった記憶を胸に刻んで、悼ませていただきます」

気になった方はぜひ読んでみてください。
(静人日記は、悼む人を読んでからのがいいと思います)

******************
小説ブログもよろしくおねがいします。
[黒ハート]
http://rin-ohanasi.blog.so-net.ne.jp/
おもしろいよ…って、自分で言うか[わーい(嬉しい顔)]
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コメント 2

ノーバッド

やっぱ、長屋のような付合いが良いですね。
肩が凝らなくて (^^♪

>思えば子供が小さいときから働いていたから、
>ママ友とお茶したりってあまりしなかったんですよね。
  それが良かったんですよ。
  人間、変に暇だと、ろくなこと考えないですからね (^。^)

by ノーバッド (2010-03-27 21:36) 

リンさん

<ノーバッドさん>
そうですね。無理な付き合いはいけませんね。
長く付き合える人って、やっぱり価値観が同じ人ですよね。
by リンさん (2010-03-28 11:11) 

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