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読書の秋 [本]

最近読んだ本で~す。

ポトスライムの舟 津村記久子
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この本読んで「これ、私の話?」って思った人多いんじゃないかな。
主人公は29歳の契約社員。母親と二人暮らし。
給料安いのでアルバイトをかけもちしている。忙しくて彼氏作る暇もない。
自分を奮い立たせるものを探している。
そんな時、世界一周旅行のポスターを見つける。
その料金が、自分の年収とほぼ同じであることに気付き、「よし、お金貯めて世界一周するぞ」と決めるのです。
それから節約生活を始めて、使ったお金をノートに書き出し「ああ、使いすぎた」ってあたりは、まるで自分のことみたい。面白かったです。
30近いOLの日常を、シビアに、ユーモラスに描いてます。
女性にお勧めです。


犯罪小説家 雫井脩介
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読みやすくて、一気に読めました。
賞を獲った小説家と、過去に話題になった自殺サイトとの関係は?
ジャーナリストの若い女性が、謎を解きながら進めていきます。
タイトルもいいですね。犯罪小説家・意味深です。
果たして彼は本当の犯罪者なのか?
気になる方は呼んでみてください。


ところで、このブログ、100記事目になりました。(パチパチ)
これからも毎日更新を目標に(毎日は無理かも…)頑張ります。
みなさんよろしくお願いしま~す。[ハートたち(複数ハート)]

天童荒太にはまる [本]

8月は、天童荒太月間でした。

この人の小説を一度読んでみたくて、図書館で何気なく借りたのが

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家族狩りシリーズ(第1部)

読んでみたらおもしろくて、2部から5部まで一気に借りて読みました。

いろいろな、崩壊した家族が出てきます。
家庭内暴力を繰り返す子供・幼児を虐待する親など。

そんな中で起こる一家惨殺事件。

事件を追う刑事や、児童相談所の女、若い高校教師、それぞれの登場人物も、やはり家庭に何らかの事情を抱えています。

ミステリーですが、すごく考えさせられる話でした。

暗い話ですが、悲惨な結末ではなかったので良かったです。

最後の最後で後味悪い小説ってありますよね。


今日、また図書館に行って本を借りました。

今回は、重い話はしばらくいいやと思ったので

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軽い感じでこの3冊。

「光とともに」はマンガです。

今日からまた、ぼちぼち読みますか。

最近読んだ本 [本]

私は本が好きです。
割と読むほうだと思います。

そこで今日は、ここ2ヶ月くらいで読んだ本を紹介します。

まずはやっぱりこれです。
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村上春樹 『1Q84』

ようやく普通に本屋に並ぶようになりましたね。
私は基本的に、本は図書館で借りることにしていますが、村上春樹さんと五木寛之さんの小説だけは買います。

この『1Q84』 すごく面白かったです。
主人公が二人いて、交互に話を進めるんですが、その2つの話がどこで交わるのか、わくわくしながら読みました。
読み終わってもしばらくは、この本の中の言葉やセリフが突然浮かんできて、村上モードから抜けずにいる自分がいました。


次はこれ
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小川洋子『猫を抱いて象と泳ぐ』

これは、チェスをこよなく愛する小さな少年の話です。
少年は、大人になっても小さいままなんですね。
ちょっと不思議で、やさしいお話です。
やさしいお話だけど、やけにグロテスクな表現もあって、そんなところも好きなんです。

小川洋子さんの小説は、読み終わった後しばらくはボーっとしていたいんですよ。
余韻に浸りたいっていうか、そんな感じです。

西可奈子『キリコについて』

これは、とてもブスな女の子のお話です。
どんな風にブスかが、すごく詳しく書いてあって、想像して「ああ、なるほどブスだ」と納得。
そんなキリコをやさしく見守る両親や友達のお話です。
最初はキリコがあまり好きになれず、感情移入できなかったんですが、読み終わる頃にはすっかり好きになっていました。
心がほんのりあったかくなる話です。

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森見登美彦 『きつねのはなし』

この作家さんは、コメディっぽい小説を書くことが多いのですが、これは違います。
幻想的な、ちょっとホラーっぽい話です。
短編集ですが、どこかで話がつながっています。
読みやすくて面白かったです。

なんだか駆け足で4冊紹介しました。他にも何冊か読んだんですが、ハズレもあります。
記憶に残ったものを載せました。
興味があったらぜひ読んでみてください。