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読書ノート [本]

読書の秋がやってきました。
とはいえ、まだまだ暑いですね。

最近読んだ本を紹介します。

『パズル・パレス』 ダン・ブラウン
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この本、ダン・ブラウンのデビュー作なんですね。
「ダヴィンチコード」や「天使と悪魔」は、面白かったけど宗教色が強くて難しかったけど、こちらのテーマは暗号解析。

主人公は、アメリカのNSAの暗号解析員スーザン。
NSAとは、テロリストなどの暗号を解析して、犯行を未然に防ぐ機関らしい(本当にあるらしい)
そこに、、解読不可能な暗号ソフトを作った男、エンセイ・タンカドが脅迫してくる。
目的は、地球上の全通信を傍受・解読できるスーパーコンピュータ「トランスレータ」の存在を公表すること。
しかし、タンカドはパスワードを書いた指輪を残し、死んでしまう。
その指輪を探してスペインに飛んだのは、スーザンの恋人で大学教授のデビッド・ベッカーだった。

ドキドキハラハラで面白かったです。
後半は、映画のクライマックスシーンを見ているようでした。
上下巻で読みごたえたっぷりですが、あっという間に読んでしまいました。

この本に2人の日本人が出てくるのですが、名前が「エンセイ・タンカド」と「トクゲン・ヌマタカ」
ヌマタカは沼高さん?じゃあタンカドは単加土さん?
タンカドは、広島の原爆で障害者になったという設定なので、あえていないような名前にしたのか?
それとも日本の名前がわからなかったのか?どっちかな?

『紙の月』 角田光代
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8日目の蝉を読んでから、角田さんにどっぷりはまっている私です。

これは、銀行から1億円を横領した契約社員、梨花の話。
梨花が、犯行に手を染めるまでの過程を読んで「わかる」と思ってしまった。
普通の女だ。ようするに、私のような普通の人も、犯罪を犯す可能性がないとは言えない、ということ。

きっかけは小さなことだ。
年下の恋人が出来たりするが、きっときっかけはそれじゃない。
梨花は仕事の合間にデパートの化粧品売り場に立ち寄る。
高級な化粧品を勧められるままに購入。しかし財布にはお金があまり入っていなかった。
梨花は「すぐに返せばいい」と、顧客から預かった金に手を付ける。

そう、きっかけってそういう物だと思う。
“ちょっと”がエスカレートして、手におえないほどになっていくのだ。

逃げ続ける梨花。
このまま逃げ続けたいのか、それとも誰かに暴いてほしいのか。
女の幸せって何なのだろう…。
面白いです。気になった方はぜひ読んでみてください。

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ぴーすけ君

『パズル・パレス』読んでみよう~。
暗号解読面白そう。
by ぴーすけ君 (2012-09-14 19:59) 

リンさん

<ぴーすけ君さん>
ぜひぜひ読んでみてください。
長いけど読みやすかったですよ。
by リンさん (2012-09-19 16:40) 

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