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自転しながら公転する [本]

去年の暮に読んだ本です。
『自転しながら公転する』山本文緒

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都は、重い更年期障害に苦しむ母親を助けるために、東京から実家に帰ってくる。
32歳、契約社員のショップ店員。
将来への不安、親との距離感、職場の人間関係、セクハラ上司と、悩みは尽きない。
そんな都が出逢ったのは、寿司屋のバイト貫一。
定職なし、学歴なし、貧乏暮らしの貫一に、戸惑いつつも恋に落ちていく。

ああ、何だか都が、すごく等身大なんですよね。
時には一緒に悩んだり、それは違うんじゃないとツッコみたくなったり。
とにかく応援したくなる感じなんですよ。
二転三転する恋の行方や、都が選ぶ選択にハラハラドキドキ。
なかなか面白い小説でした。

そして、舞台になっている街は、茨城県南。
都が働くアウトレットは、うちから車で10分。
都が毎朝見上げる大仏様の霊園には、私の父が眠っている。
小説やドラマの舞台が近所だと、すごく親近感が湧きますね。
それも併せて楽しめました。
なかなか厚い本ですが、一気に読めちゃいました。
どちらかというと、女性におすすめかな。
気になった人、読んでみてくださいね。

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いたずら盛りのレイちゃん。
暮れから正月にかけて、茶碗を3個、ガラス製品2個割りました。
反省にゃ!

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